けでしゅと・れんの戯れ言

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レンタルなんもしない人さんの一件で思うこと。みんな勝手に理想押し付けすぎじゃない?

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インディーズバンドマンのREN(@REN_QDST)です。こんにちは。
今日は今話題のレンタルなんもしない人さんについて色々話そうかなと思います。簡単にレンタルなんもしない人さんの紹介と、今彼の周囲で起こっている事象、そしてそれに纏わる僕の見解なんぞを書かせて頂きますね。


レンタルなんもしない人、という方がいます。


Twitter上では有名だしメディアでも取り上げられているので、知っている人も多いかと思います。
なんもしない人(自分自身)を交通費や飲食代等の諸経費だけで貸し出しする、というサービスを提供している方です。

今では有名になった方ですが、実は僕、この方を初期から認知していて、一番最初のほうにレンタルしようかな〜と考えていたりしたのでした。ほんとにこの初期のツイート直後くらいだから、6月とかに。

確かイベントで機材が多くて、バーカウンターの一角に機材置き場を作るので、なんもしなくていいから機材のとこ座って見てて(機材の窃盗抑制効果を期待してw)、という依頼をしようかと迷ったのです。まあ、あんまり過ごしやすいとは言えないライブハウスの一角で、ご飯や飲み物だけで大の大人を拘束するのも悪いかな、と思って結局頼めなかったのですけども。それから数ヶ月経ったら有名人になっていた。笑

レンタルなんもしない人さんの周囲が最近騒がしい

レンタルなんもしない人さんの周囲が最近なんだか騒がしい感じがしていますね。悪い意味で。
おそらくその理由が、

  • レンタルなんもしない人のなんもしない話の書籍化
  • レンタルなんもしない人にお金振り込んだりをアマゾンギフトを渡したりする人が現れてきた
  • DMで完結する依頼の有料化

など、当初は「交通費や飲食代等の諸経費だけで貸し出しする」として、ほんとに諸経費のみで請け負っていたのに、『商業化してきた!』とする批判が相次いでいる模様です。

で、このレンタルなんもしない人さんですが、お仕事を辞めて、自分に合うこととは何?ということを考えて、その結果「なんもしないこと」に辿り着いた人で、お仕事してないんですね。ご結婚されていて、奥様もいらっしゃる。

既婚者なのに収入がない。職業が「なんもしない人」で、貯金を切り崩しながら活動されていたようです。
当初はいろんな人が「結婚しているのにそんなんで大丈夫か?」みたいな風に批判込みの心配というか、そういった意見が飛び交っていたように思います。

最近は知名度も上がってきて、その「なんもしない人」を同伴していることで利用者たちの物理的/心理的な救いになって、知名度も利用者数も増えてきて、さらに貯金が尽きそうになってきたということもあって、レンタルなんもしない人さんにお金が流れるようになってきました。



こんな感じ。

こうしてレンタルなんもしない人さんにお金が入り始めたことで、「そういった商業的な活動はしてほしくなかった」「自分をブランディングしている」「金を稼いでいて気持ち悪い」などの批判が集まっているようです。

うん⋯ていうか、これお金取っていいでしょうよ。
何が悪いの?
僕は無料で時間奪うのが心苦しくて依頼できなかったというのに。笑
意味わかんね、というのが僕の感想。


レンタルなんもしない人さんはまさしく信用経済を具現化した人

そもそも、レンタルなんもしない人さん自体は特段変わったことをやっていないんですよね。変わっていったのは、レンタルなんもしない人さんの活動を見ていた周囲。そんなレンタルなんもしない人さんを見て何かしらの力になりたい、あるいは過去に気持ちとして救われたので、恩返しがしたい、というような人が現れ始めたんですね。

うん、もうレンタルさんって略すね。長い。笑
で、そうした人たちが、推しに課金するようにレンタルさんに課金するようになったのが、今。

これどういうことかっていうと、信用経済を実現したんですよね。

レンタルさんは、まさしく信用経済を無資本で実現した人なのです。ホームレス小谷さんのように元が芸人であるとか、裏にキンコン西野さんがいるとか、そういった背景なく、ほんとにその身とTwitterのみで自身の信用性を築いていった人。

貯金があるからってなかなかできるこっちゃないですよ。普通に無理。しかも妻子持ち。貨幣経済に縛られている僕たちでは「やってられるか」となりかねない。

で、変わらず無料でコツコツと活動を半年以上続けてきた結果が今周囲に現れ始めてきたのです。
それを「ブランディングだ」とか「商業化だ」とか「ダサい」とか言い出すのってほんとに日本人らしいというか、お金稼ぎがダメなことみたいな感じで刷り込まれてきた人たちなんだろうなぁって思ってしまいます。

勝手に理想を抱いて勝手に幻滅して勝手に攻撃してくる人達

このレンタルさん商業化批判を行っている人たちっていうのは、勝手にレンタルさんに理想を抱いて、勝手に幻滅して、勝手に攻撃しているにすぎないんですよね。
そこにレンタルさん自身の本筋は何も変わっていなくて、変わったのはその人たちそれぞれの心理的な印象のみ。
バンドでいうなら、無名時代は狂信的だったのに、有名になって物販とか立たなくなったらネットとかで暴れ出す糞客って感じか。

ほんとーに糞どうでもいいというか、多分こういう人たちって、LINEミュージックの最初の無料期間終わって有料になった時にキレてた人たちなんだろうなって思う。
コンテンツや作品が無料で何の労力もなく作られているとでも思っているのでしょうね。




例えば、このへんのを見てると、多分レンタルさんをキリストか聖人か何かだと勝手に思い込んでいる感じがしていて面白い。
打算ありきの金と時間をかけた売名でなにが悪いのか⋯それができるってのがどれだけすごいことか。
それいうなら世界的に最も打算的に金と時間をかけて売名したのはキリs(ty

まあ、でもこれは僕たちみたいなインディーズバンドでも普通に起こり得ることですからね。
僕は最近バンドマンのくせにやたらとお金のことを話したり、裏事情を話したり、運営上の問題点なんかを話していると、規模は違えど、やっぱり同じようなことは言われています。

バンドマンなんだからそんなこと話すな、音楽だけやってろ、と。笑

こういう人たちは、「バンドマンとは音楽のみ純粋に追求するもの」みたいな幻想があるんですよね。
でも、バンドの解散や脱退理由では結局はお金が大きく占めていたりするんですよ。SlipknpTやIll nino見ててもわかるでしょうよ。お金が潤沢にあれば解散しなかったバンド、脱退しなかったメンバーって多いと思いますよ。

世の中、勝手に幻想押し付けて勝手に落胆して勝手に攻撃する人多すぎなんですよね。世の中の全てが自分を中心に回ってるんじゃないんだよ。このへんは中途半端な個人主義教育の賜物なのだろうけども。


レンタルなんもしない人さんには今後も活動を続けてほしい

個人的な意見ですが、レンタルなんもしない人さんには今後も活動を続けていてほしいなと思っています。
僕は利用したこともないし、信者でも何でもないのだけども、彼の活動を見ている限り、救われている人が大勢います。

例えば、離婚届を一緒に出しに行って欲しいとか、知人には言えないけども、誰かに話は聞いてほしいとか。ただ「なんもしないこと」でこれだけの人が救えるのか、と彼の活動を見ていて正直驚かされていました。

いわば、現代の神父さんの立場というか、人はやっぱり誰かに懺悔したい気持ちがあるのだと思う。
今って懺悔できる場所ってないものね。
だから人は、はてな匿名ダイアリーや匿名掲示板などで、自身の懺悔をこっそりしてしまうのかもしれないね。知らない人にこそ話せるというか。誰にも言えないけども、誰かに聞いて欲しいことってきっとあるんだろうね。
僕にはないし、あんまりそういう気持ちわからないけども、重い十字架を背負っている人は、きっとどこかに吐露することで少し救われるのだと思う。

なぜレンタルなんもしない人さんになら話せるかというと、それが彼の築いてきた「信用」だからです。
この人なら話しても大丈夫、この人なら言いふらさない、という信用があるから話せる。

彼の活動を「男だからできる」とか「◯◯だったらできない」みたいな理由を言う人もいるけども、それはその根本の”信用”を知らないからそう思うんだろうな、と思います。

レンタルさんが女性だったら確かにやり方は違うかもしれないけども、女性なりの立ち回り方をするだろうし、結局やり方次第です。できない理由を考えていては、性別関係なく何もできないと思います。同じ条件であっても、きっと僕はレンタルさんみたいにはできないし、なれないですしね。そういうことです。

さて、今回は長くなってしまいましたが、一連の流れを見ていて思ったことを吐露してみました。
ここまで書いておいて何ですが、僕は別に彼の信者ではないですよ。彼の信用の築き方に関して、うおおスゲーって素直に感心している人ではありますけども。
うーん、レンタルさんがまだフォロワー5000人だったあの頃にお願いしとけばよかったな、と心の底から悔やんでおります。笑
でも、彼の時間はもっと彼を必要としている人のために割くべきであって、僕には割くべきではないだろうな、と思っていたりします。

レンタルさんの書籍販売中なので、興味持った人は読んでみてはいかがでしょうか?

レンタルなんもしない人のなんもしなかった話

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