けでしゅと・れんの戯れ言

現役バンドマンによるバンド運営のノウハウやテクノロジーに関すること、新しい情報の紹介ブログ兼QEDDESHETボーカルの個人ブログ

バンドが同期音源に頼り過ぎてはいけない理由~フィジカルな価値~

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こんにちは。REN(@REN_QDST)です。
先日6.1でバンドが3周年を迎えましたが、その感想はまた別に。
今回はちょっとふわっと最近見たライブを見ながら思ったことを書こうという次第。

フィジカルな表現とテクノロジーの表現

今はYoutubeの映像やストリーミング配信なんかで、高品質な音楽はとても身近です。しかし、遠く離れた地でもライブに来る人はいらっしゃいます。

特に、僕たちのようなバンドのライブに来る方は、『あの音源を生でどうやって再現するのか?』ということに期待している人も多いのではないかと思うんですね。

今は加工すれば音源も声もいくらでも高品質なものに変えれますし。
あれだけ速い手数、変な声をどうやってアナログ(フィジカル)で表現するのか、という確認のために来る人もいるのではないかなと思います。外タレのライブなんかもそうなんじゃないかな。
僕は割とそういうところを見てしまうので、
「ほんまにアレ生でやれんのかよ」という思いでライブを見に行ったりもします。



圧倒的なフィジカルには価値があるんですね。
紀元前9世紀ごろの起源をもつオリンピックが今も2020年になってもなお開催されているのは、誰でも理屈は理解できるけど凡人にはたどり着けない圧倒的なフィジカルさがあるからです。
格闘技・球技など、ほとんどのスポーツはこの圧倒的なフィジカル・アナログさで表現されているので、おそらく腐らないでしょう。

で、僕が思うに、バンドのライブも結局はその「フィジカルさ」なのではないかな、と思います。

同期音源も開発され、ほぼ生音のように聞こえる音源ソフトも多く発売されている昨今、それでも僕たちは生音を求め、生音に感動します。

それは、生音が「フィジカル」によって表現されているものだからです。

例えば、僕たちQEDDESHETのライブで、同期で声を重ねまくり、ボーカルエフェクトで声を加工し、ギターのハモリやソロを同期で賄っていた場合、どう思いますかね?

たぶん落胆しますよね。
ちなみに僕が人のライブを見て落胆するケースはコレです。
特にボーカル重ねまくってるのは一番落胆する。せめてハモリだけにしようよ。メインのメロディにガイドボーカル乗せたらもうそれ口パクかカラオケだよ。

別に同期が悪というわけではありません。
同期でないと表現できない音、どうしても足りない音、そういったものを補うために使用するのは仕方ありません。
実際ぼくたちも同期がないと成り立たない曲があります。
そして、同期は楽曲の幅を広げてくれるので、重宝すべきなのも理解しています。



しかし、だからこそ、そこ以外は全てフィジカルで挑むべきなのではないかな、と思っています。
僕たちはそうしています。声もギターもベースもドラムも1本。シンセ以外は全て人力。
音足りねーなって思う箇所はやっぱありますよ。それでもそこは足さない。
メタルの良さというものは、フィジカルで人間の限界に挑む姿なのではないのかな、と思っているからです。

打ち込めばBPM400のブラストだって余裕です。でも、それよりも人力で行うBPM250のブラストビートをのほうが価値があります。
それがフィジカルで、常人ではなかなか到達できない域で、人はそのフィジカルの限界に価値を感じるからです。

逆に、テクノロジー(打ち込み・同期)だけで成り立つものはライブとしては価値はないですよね。

クリーンに自信ないからってガイドボーカルで音源流したり、シャウトも声枯れるかもしれないからってガイドボーカルで音源のシャウト流したりするバンドいるけど…

いやもうそれ口パクでいいんじゃないですか。
言葉悪くて申し訳ないですけど。

ガイドボーカルで完結するならCD音源だけ流して口パクでライブしとけば良いよ。アイドルみたいに。

アイドルの口パクは、アイドルと同じ空間にいることそれ自体に価値があるから、許される。バンドとは提供している価値そのものが違うと思っています。

バンドのライブが口パクで完結するなら、それはバンドでやる必要があるのか?という話。

ライブを見に来るお客さんは、バンドという生感・フィジカルさに価値を見出してるんだと思います。爆音でCD音源を聴きたいわけではない。

それに、同期などの打ち込み・テクノロジーは今後もっと発展していきます。より生音に近付き、より高いクオリティに進化するでしょう。

そうなった時に、今の同期の曲ができるか?というと、きっともう音が古臭くてできない、と思います。少し前にピコリーモというものが流行りましたが、どことなく古く感じてしまいますものね。良曲であることには変わりありませんけども。

テクノロジーで発展したものは廃り、フィジカルで発展したものはこれからも残ります。
80年代90年代のテクノ音楽は今はもうほぼ絶滅しているけども、SLAYERには今も価値があるように。

同期を使うバンドとして、これは理解しておかなければならないな、と思っています。
ついつい同期になんでも頼ってしまいがちですが、やっぱりバンドの本分を忘れてはいけないということですね。
頑張ります。

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